2018年2月20日火曜日

『インペリアル・ドリーム』またの名を『わたしは、ジョン・ボイエガ』



私は短い映画が大好きなのですが、このnetflixオリジナルの『インペリアル・ドリーム』もなんと1時間20分程度という。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で一躍有名人になる前のジョン・ボイエガさんが、過去から綺麗さっぱり抜け出して、作家として愛息子と暮らしていこうとするも、彼のホームはそう簡単にはさせてくれず・・・みたいな話。

なんとなくノワール物っぽいなあと思ってみたのですが、様は幼いころから麻薬ディーラーである叔父に育てられた主人公・バンビは何度も刑務所にぶち込まれるものの、子供ができたことと、投獄中に書いた自伝的小説を出版できたことで、叔父との関係から足を洗いたいと思うようになります。

ところが、叔父はそんな晩日の気持ちを理解せず、出所したばかりで家も金もないバンビを金でつって仕事をさせようとします。
おまけに町を歩いているだけで、警官に拘束されたと苛められる始末。
親の違う弟ウェインと、叔父の息子ギデオンだけが唯一の理解者ですが、途中でウェインとは衝突し、自分の大学への金を稼ぐために叔父の運転手になったり、ギデオンは不慮とはいえ、自分の打った銃弾で幼い子供の命を奪い、常に報復を恐れて生きています。
果たしてバンビは、作家としてのアイデンティティを保ったまま、新しい人生を築くことはできるのか・・・



と、ここまで書いて勘のいい人は気付くと思いますが、なんとな~く雰囲気は『ムーンライト』っぽいです。
音楽とかも黒人ばっかり出てくるのに、ヒップホップ的な劇伴は殆どないです。(何故か『ノルウェイの森』のサントラの一曲『時の洗礼を受けていないものを読むな』をリミックスした曲が流れていました)


(いい曲です。よく聴いていたのに、映画は未見という・・・)

ストーリーはと言うと、とりあえず職に就かないといけないバンビですが、ハロワ的なところに行くと、免許がないと求人に応募できない→免許を更新するには滞納している養育費払え→お金ないから仕事探す・・・という負のループに突入してしまいます。

なんか似ているなあと勘のいい人なら、きっと頭上にはダニエル・ブレイクさんの顔が浮かんでいるはず・・・

(口は悪いが、素行はよいというバンビとは逆の人)

どん詰まりに陥ったバンビは、果たして叔父の仕事を再び始めてしまうのか・・・?そして小説は無事出版してもらえるのか・・・度重なる不運がバンビの前に立ちふさがります。
そんなバンビの選択や立ち振る舞いに注目です。存在感もバツグン。

『ムーンライト』と『わたしは、ダニエル・ブレイク』が好きな人はオススメです。



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