2018年3月26日月曜日

【やけくそ】『聖なる鹿殺し』が難しすぎたので、クソシュールなシーンをランキング形式でまとめました。


(最近twitterでは自撮りがドイヒーと話題に)

なぜかヨルゴス・ランティモスの作品に出ると性格・ビジュアルともに全く冴えない主人公を演じさせられるコリン・ファレルさん。

前作『ロブスター』でも、期間内にパートナーを見つけないといけないのに、開始早々「あ、こいつ絶対動物になるわ」と思わせるあたりは流石でした。

今作では医者で良い家に住んで、綺麗な奥さんも子供もいて珍しく順風満々なのですが、そこはランティモス作品。医者でその髭はどうなんだとツッコミたくてたまらない上に、ストーリーが進むにつれて、立派なのは髭だけだったとわかっていくブラックユーモア感は最高です。

肝心のストーリーはというと全く分からなくエウリピデス?とか何とか神話をベースにとか言われましても・・・という感じ。

映画館を出た後も考えれば考えるほど面倒くさくなってしまったので、ここは一度作中で最高に笑えた(実際はそんな空気ではないので主人公同様仏頂面でしたが)シーンをランキングでまとめました。(以下ネタバレあり)




  • 9位【陰毛を捜すスティーヴン】
歩けず食事も摂れなくなったのに、回復の見込みがまったくない現状に苛立つスティーヴンが、なんかよくわかんないたとえ話をしながら、子供を治すにはなんかの動物(覚えてなさ過ぎ・・・)と処女の陰毛がいるんだよっ!!!!と何故かこのシーンだけマジギレします。

処女の陰毛探したければ、娘の部屋にでも行けばいいのに、何故かキッチンの引き出しや棚を、中身を床にぶちまけながら探す髭面はなかなかにシュールです。

この時のニコール・キッドマン演じるアナの表情は、正直バリー・コーガンより怖かったです。


  • 8位【子供のどちらを生贄にするかを、学校の担任に委ねるスティーヴン】
聖なる鹿殺しとは、ある男が森でうっかり聖なる鹿を狩ってしまい、その代償として自分の娘を生贄にささげるという神話が元になっていると耳にしました(でも原題は邦題と違うなど色々聴きますが、いかんせん私は英語力中1未満なのでその辺はスル~)が、スティーヴンには子供がふたり。

どっちを生贄に捧げるか、よりどりみどりゆえに自分では決めかねるので、彼が向かった先は子供達が通う学校。

学校の先生に息子と娘はどっちが優秀ですか。先生的に。と聞くスティーヴン。
当然先生は質問の意図が分からず困り顔。まさか自分ではなく子供を生贄にしといて、何かあったら先生が言ったんすよ!と責任逃れをするつもりだったのでしょうか。先生も良い迷惑。


  • 7位【マーティンのスパゲティ捕食シーン】
(因みに来場者プレゼントは、このシーンをプリントしたステッカーだったそうです。めっちゃ欲しい・・・)

世界中の衣料用洗剤会社が歓喜しそうなシーン。

なぜか真っ白なTシャツを着たまま、ミートスパをきったねぇ食い方をします。
ここでアナはマーティンに、子供達を歩けるように説得しに来たのに、マーティンはクチャラーよろしく、ばっちい手つきでもぐもぐとミートスパを食べる始末。
結構早い段階でTシャツにシミをつけているので、マーティンの独白で重要なワードが隠れてそうなのに、またシミがつくのではないかと気になって、全く話が耳に入ってきません。
気付いたときには「少なくとも、正義には近づいているはずだ」と何故かジャスティスの話になっていました。

  • 4位【ロシアンルーレットで明らかに一旦ボブの前で止まった時点で、もうロシアンルーレットじゃなくない?】
本編参照。

  • 4位【ニコール・キッドマンフルヌードで誘惑するも、旦那に全くあえてにされない】
本編参照。

  • 4位【キム処女をマーティンに捧げようとするも、マーティン何もせず帰宅する。】
本編参照。


  • 3位【マーティンにわき毛を見せろとせがまれるスティーヴン】



ボブがマーティンに、パパはマーティンの3倍はわき毛ボーボーだよと、盛りに盛って吹聴したせいで、マーティンは仮病を使って病院にいき、さらにわき毛を見せろとスティーヴンにせがみます。

スティーヴンももう大人なので、やっぱりちょっと恥ずかしいのか、もじもじしながらわき毛を見せるも「3倍はないわ」と一蹴される始末。
そのときのスティーヴンのなんともいえない切なげな表情(実際は無表情ですが元が元だけに)がやばいです。


  • 2位【マーティンに腕時計をプレゼントするも、すぐに革ベルトに変えられるスティーヴン】
本編冒頭で、スティーヴンがマーティンに腕時計をプレゼントするも、マーティンは「金属じゃなくて革のベルトがいいから変えていい?」と無神経にも程があることを言い出します。

スティーヴンも大人なので、止めはしまえせんが「でも金属のほうがいいよマジで」と、どうしても革にして欲しくない気持ちが前のめりになっています。

結局腕時計はわずか数日(下手すれば翌日?)で革ベルトに変えられるという、スティーヴン一家に次ぐ悲劇的展開に。

そのときのスティーヴンのなんともいえない切なげな表情(実際は無表情ですが元が元だけに)がやばいです。

因みに時計は同僚が買ったお店で買ったのですが、その同僚も革ベルトというアウェイっぷり。しかも本編では水中のシーンなんて全くないのに、何故か水深何メートルまで防水かを気にするスティーヴン・・・


  • 1位【息子にとんでもないことをカミングアウトするスティーヴン】


当初ボブが歩けなくなったのは仮病だと信じたかったスティーヴンは、何とかして息子に仮病だと言って欲しい為に、秘密を言い合うゲームをします。
より凄い秘密を言ったら勝ちというルールで、スティーヴンは
「俺はお前と同じ年のころ初めてオ○ニーを覚えた。そのとき出てきた精○の量が少ないと思った俺は、酔って寝ていた親父のものをしごいてみた。すると大量に○子が出てきて、俺は逃げ出した。さあお前の秘密は?」
「特にないよ」
「」
「マジで」
「」

私だったらこんな親父とか絶対ぐれる。


  • おまけ


キムのエリー・ゴールディング 『Burn』がそんなに上手くない。

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こんなに笑えるシーンがあるのに、いかんせん劇場は一貫して静まり返っていたので辛かったです・・・
でももう一回見たいなあ。スティーヴンのオナニー武勇伝のインパクト強すぎて、ほかの事殆ど忘れたし。







またおまけ

偉そうなことを言った私の歌唱力参考動画

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